「君の名は。」 題名のない音楽会

1月8日に放映された「題名のない音楽会」。テレビ番組や映画のテーマ曲がその回の主題でした。その中での、去年からヒットしているアニメ映画「君の名は」のテーマ曲です。

オーケストラと共演され、美しいソロを奏でているのは、高橋弥歩さんのサックスです。

様々なサポート、レコーディングで活躍されている方です。MayJさんやクリス・ハートさんのサポート、本田雅人B.B.Stationなどなど、様々に活躍されていて、ここでは紹介しきれないほどです。

詳しくは下記ブログまで。
サックスプレーヤー 高橋弥歩の blog

奥津マウスピースのトラディショナルⅡモデル(アルト)を、様々な仕事で使用しているとご本人からお聞きしていました。

ただ、この演奏は聴いてみて判るとおり、とてもクラシカルな音色。形は奥津マウスピースっぽいけど・・・。不思議に思ってご本人にお聞きすると、使用されているのはやはりトラディショナルⅡだとか。レッドジャバと組み合わせてクラシックに対応した、とのこと。奏者の技術でこんなにも対応可能なんですね。素晴らしい。

 

硬い(コシの強い)リードを使う人が上手い?

「硬いリードを使う人が上手い」といった意見があります。

番手の大きいリードを使っていると「すごいね」と言われ、柔らかいリードを使っていると「君もまだまだだね」みたいに言われる。

吹奏楽部などに所属したことのある人であれば、心当たりがあるのではないでしょうか。

こうした意見は、本当に多くの奏者の上達を妨げている、迷信だと思います。

リードの硬さとサックスの力量とは関係がありません。大切なのは望んだ音が出せるか、快適に演奏できるかどうかです。マウスピースのオープニング・サイズによっても快適に吹ける硬さは全く違います。

まぁ、硬いリードを吹きこなすことができれば、バーベル上げのようにスポーツ的な意味で「すごい」かもしれませんが、音楽的にレベルが高いこととは無関係です。

音楽的な要素と関係なく、番号だけで判断するのは危険です。

番手を落とすことでなんだか「負けた」ように思うかもしれませんが、気にせず快適なものを選ぶのがいいのでないかと思います。

リードを買うとき、またリードの銘柄を変えるときには「リードのコシの強さ一覧表」などで調べて、どのくらいの硬さのものが自分にとって快適なのかを調べて買うといいでしょう。

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マウスピースにリードが馴染む

サックス奏者であり、教育者である、スティーブ・ネフ氏のレビュー。

とても良い音源も載っているので、是非聴いてみてください。

テナー・ハイバッフル・モデル

その中で、「リード・フレンドリー」という言葉が何度か出てきます。リードを選ばない、リードと馴染みやすいといった意味です。

リードが「当たり」かどうかはマウスピースの品質にもよります。

「当たりのリードが見つからない」「ハズレのリードが多い」という不満をもっている奏者は多いですが、それはリードではなく、マウスピースの品質に問題があるのかもしれません。

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リードのバラつき

当たり前のことですが、マウスピースを作るとき、6番の開きのものであれば6番になるように最初から狙って作リます。

ところがリードの場合、例えば3番のリードが作られるとき3番のコシの強さを狙って作られているわけではありません。

リードは同じ形に削られ、その後に硬さ(コシの強さ)を測って選り分けられています。ある一定の範囲の硬さのものを、3番として選別しているのです。

リードを作る過程をみても判ります。

ですので、3番の箱の中には2.8の硬さのものもあれば3.2のものもあるということ、硬さにおいてバラつきがあるのは当たり前なのです。

よく「当たりのリードが少ない、バラつきがひどい」と言う方がいますが、この硬さのバラつきのことを「当たり」「ハズレ」と判断していることもきっとかなり多いと思います。

違うオーブニング・サイズのマウスピースを組み合わせることで、「ハズレ」だと思ったリードでも快適に演奏できることも多くあります。

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リードの硬さは銘柄によって違う

これもリードの銘柄選びの項で書いたことですが、同じリード・メーカーでも銘柄が違うとリードの硬さは選別基準が違います。

銘柄別の硬さの対比表をメーカーが出しています。

表から読み取れるのは、同じ番号でもジャズ用のリードといわれているものは、クラシック用のリードよりもワンランク程度柔らかいということです。ジャズとクラシックではマウスピースの一般的なオープニング・サイズは違います。メーカーはおそらく親切心で、リードに向いた音楽ジャンルに合わせて番号付けの基準を変えているのでしょう。

ただ、このこと知らないとリードの銘柄を変えるときに買い物に失敗したり、混乱したりする元になります。

なぜかこのことはあまり知られていなくて、器楽雑誌などのリードのレビューでヴァンドレンのトラディショナルとジャヴァの同じ番号を吹き比べて、「うーん、ジャヴァの方が柔らかい吹き心地ですね。」とか書いてあったりします・・・。

それはリードの特徴ではなく、単に選別基準の違いによるものです。

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切り込みを入れるリード調整法

前回の続きです。もう一ヶ月以上経ってしまいましたが。

リードを削る調整法は、リードのコシの強さだけでなく、ヴァンプの厚さや重さのバランスも同時に変化させています。

その代わりとして最近試しているのが、リードのコシを弱めたい箇所に切り込みを入れる調整法。短い切り込みをリードの繊維に対して垂直に入れていきます。

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この動画を観て知りました。
リードマイスター 使えるリードに調整

この方法ならば、ヴァンプの厚さや重さのバランスを変えずにコシの強さだけを弱めることができます

道具もクラフトナイフしかいらないですし、薄く傷跡が付くのでどの部分をどれくらい弱めたかが後から分かります。

なかなか良い方法なので、ヴァンプの調整はこの方法多く使うようになりました。

リードを削る調整法について

前回の続きです。

リードのヴァンプの部分を削る調整法ってありますよね。きっと試したことがある方も多いことでしょう。

器楽系雑誌や、教則本などを読んでいると、「リードはワンランク硬いリードを買って、調整して(削って)自分の好みの硬さにすると良い」という記述を見かけるときがあります。

つまり、3番が丁度いい硬さなら、わざと3半を買って削って調整すると良いという意味でしょう。

何度も書くようですが、リードの番号というのは「厚み」ではなく「硬さ」で選別されています。厚みは3番でも3半番でも同じです。

ですので理屈からいっても、いままでの経験からいっても、3半のリードを削っても3番と同じものには決してなりません。削ることでコシの強さだけでなく、リードの厚さのバランスも同時に変化させているからです。

わずかに削るくらいの微調整であればうまくいくことはあるのかもしれませんが、リードを大幅に削るとどんどんペラペラで貧弱な音色になっていきます。

一箱10枚買って、ほとんど10枚とも削らなければならないとしたら、それは銘柄や硬さの選択から検討しなおしたほうが良いように思います。

リードの厚さ?いいえ、リードの硬さです

リードの箱には、3とか、2 1/2とか番号が書いてありますよね。

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リードの銘柄選びの項でもちょっと書きましたが、このリードの番号は、リードの「厚さ」ではなく、リードの「硬さ」です。「コシの強さ」とも言い換えられると思います。

Youtubeにリードの製造の様子が載っています。

どのメーカーも、 リードを削りだした後に硬さ(コシの強さ)を計って選別していることが判ると思います。銘柄が同じならば、リードの厚さは同じです。

ただし、リードの銘柄が違うとリードのヴァンプの厚みのバランスが違います。一般的に、クラシック用のリードといわれるものは、先端(ティップ)が薄めでヴァンプの真ん中(ハート)が厚め。ジャズ用はその逆です。

リペアのブログ記事、移動します。

リペアに関しての記事をいくつか書いてきましたが、ブログだと基本時系列順に記事が並ぶので読者はきっとわかりにくいだろうなと思っていました。

そんなわけでリペアに関する記事は、当サイト内の目次をつけた新しい場所に移動します。

マウスピースの構造に関する記事なんかもそこに書いていくつもりです。

移動先はこちら→サックス奏者のための知識

いまのところ書きたい記事の目次をざっと書いてみましたが、このペースで書いていつ終わることやら・・・。