三木俊雄氏にレビューを書いていただきました。

Toshio Miki

三木俊雄氏にレビューを書いていただきました。

ご自身がリーダーとして率いる「フロントページ・オーケストラ」や、「小曽根真 featuring No Name Horses」など様々な方面でご活躍中です。

レビューにもありますが、去年にお話をいただきオットーリンクスラントから、今ではメインのマウスピースとして使用していただいております。(この写真のマウスピースはまだスラントだそうです。)

レビューには、自分に合ったマウスピースを選ぶ際に参考になることも書かれています。是非、リンク先の全文をお読みいただければと思います。

一部抜粋
”僕が今まで吹いてきたマウスピースの中ではこのKen Okutsuは最高のマウスピースだ。”

全文はこちら。

三木俊雄氏のレビューのページ

テナー・トラディショナル・モデル 7

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CNC導入時の試作品

CNCを導入した最初期の試作品です。まだロゴを入れる技術はありません。

CNCで切削し、ハンドフィニッシュすることではるかに個体差が少なく作ることができます。当初は、CNCで作りさえすればすぐに品質の高いマウスピースが製作できるかと思っていました。

ところが、その予想は大きく外れます。出来上がったものは、音色にしても音の立ち上がりなどの性能にしてもイマイチで、まだまだ既存の商品によくあるレベルといった感じだったのです。CNCを使っただけでは高品質のものは作れないのです。

開発の過程で最も難しかったのは、豊かな倍音と安定した吹奏感を両立させることでした。それを実現するためにはまだ非常に多くの見落としがあったのですが、それが何なのかこの段階では分かりません。ただ見落としている要素が、おそらくもっと微細な部分にあるのだろうということが分かっただけでした。

マウスピース開発を始めてから、CNCを導入した試作品ができるまでにかかった時間が約一年です。しかしここからの方が長かったのです。この先、設計の細かい部分を検証するのにさらに二年を要することになります。

 

初期の試作品

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懐かしいものが出てきました。

マウスピース作りを始めた頃に作った試作品の数々です。これを仕事とする約三年ほど前のものです。

当時はCNC(コンピュータ数値制御)ではなく、手動制御の旋盤、フライス盤(ハンドルを手でクルクル回すやつ)で作っていました。

なかなか味のあるものですが、まだまだ売り物になるクオリティではありません。

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