リードを削る調整法について

前回の続きです。

リードのヴァンプの部分を削る調整法ってありますよね。きっと試したことがある方も多いことでしょう。

器楽系雑誌や、教則本などを読んでいると、「リードはワンランク硬いリードを買って、調整して(削って)自分の好みの硬さにすると良い」という記述を見かけるときがあります。

つまり、3番が丁度いい硬さなら、わざと3半を買って削って調整すると良いという意味でしょう。

何度も書くようですが、リードの番号というのは「厚み」ではなく「硬さ」で選別されています。厚みは3番でも3半番でも同じです。

ですので理屈からいっても、いままでの経験からいっても、3半のリードを削っても3番と同じものには決してなりません。削ることでコシの強さだけでなく、リードの厚さのバランスも同時に変化させているからです。

わずかに削るくらいの微調整であればうまくいくことはあるのかもしれませんが、リードを大幅に削るとどんどんペラペラで貧弱な音色になっていきます。

一箱10枚買って、ほとんど10枚とも削らなければならないとしたら、それは銘柄や硬さの選択から検討しなおしたほうが良いように思います。

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