サックス奏者であり、教育者である、スティーブ・ネフ氏のレビュー。
とても良い音源も載っているので、是非聴いてみてください。
その中で、「リード・フレンドリー」という言葉が何度か出てきます。リードを選ばない、リードと馴染みやすいといった意味です。
リードが「当たり」かどうかはマウスピースの品質にもよります。
「当たりのリードが見つからない」「ハズレのリードが多い」という不満をもっている奏者は多いですが、それはリードではなく、マウスピースの品質に問題があるのかもしれません。
サックス奏者であり、教育者である、スティーブ・ネフ氏のレビュー。
とても良い音源も載っているので、是非聴いてみてください。
その中で、「リード・フレンドリー」という言葉が何度か出てきます。リードを選ばない、リードと馴染みやすいといった意味です。
リードが「当たり」かどうかはマウスピースの品質にもよります。
「当たりのリードが見つからない」「ハズレのリードが多い」という不満をもっている奏者は多いですが、それはリードではなく、マウスピースの品質に問題があるのかもしれません。
米国のサクソフォニストであり、教育者であるスティーブ・ネフ氏。
そして世界的にも有名なサックス・マウスピースのレビュー・サイトを持っているのですが、そのネフ氏にレビューを書いていただきました。
音源も載っています。
めちゃめちゃ上手いです。
是非読んで、聴いてみてください!
現在は、テナーのハイ・バッフル・モデルだけですが、それ以外のモデルも順次追加される予定です。
「マウスピースの中の形状は何に似ているの?」というお問い合わせを多くいただきます。他メーカーとの比較は少し書きづらい事ですが、便利な説明法でもあるので書いておこうと思いました。
あと、「音源はないの?」というお問い合わせも多いです。当たり前といえば当たり前のお問い合わせ。そちらは鋭意作成中です。
管楽器専門店のサウンド風雅・新大久保店と大阪店にマウスピースを置かせていただけることになりました!まだトラディショナルモデルのみですが、今後拡充させていただく予定です。
サウンド風雅さんは特にヴィンテージ・サックスの品揃えが素晴らしい管楽器店です。新大久保は管楽器店が多いのですが、他の管楽器店と比べてサックスの値段が何割か安いことが多いです。要チェックです。
ご連絡先はこちら。
〒169-0073 東京都新宿区百人町2-3-20英泰ビル3F
TEL03-6233-9888/FAX03-6233-9888
〒556-0001大阪市浪速区下寺1-6-9
TEL/FAX.06-6644-5557
マウスピースの大切さに気付いてから、持ち金の全てをマウスピースに投入していた訳ですが、250本も買って調べるとさすがにマウスピースの事がいろいろと分かるようになります。
などなど。
買ったマウスピースの中には粗悪なものも含まれ、つまり失敗した買い物も多いのですが、どのメーカーがどのくらいの品質のものを作っているのかということを今は大体網羅して知っています。
当時はマウスピースを作ろうなんて別に思っていなかったのですが、この頃の積み重ねは今の仕事に大変役立っています。「敵を知り、己を知れば」ってやつですね。
まだあった、買ったマウスピース。↓
Drake Contemporary Alto 6
十数年前のこと、とあるマウスピースを吹いて「こんなにも吹きやすさが違うのか」と驚いたことがあります。
それまではアルトだとメイヤーとレイキーとか、テナーではリンクとか、マウスピースは数本しか持っていませんでした。今となって馬鹿げていますが、なんというか、マウスピースの違いなんて「気合い」でなんとかなるもんだと思っていたんですね。
それ以降の数年間に渡って、「もっと良いマウスピースがあるのではないか」とあれやこれやと買っていました。
取り憑かれたように買ったマウスピースは250本を越えています。我ながら、かなり無茶な数字ですが・・・。
下の写真はその一部。
マウスピースに関して、プロサックス奏者である藤陵雅裕氏にいろいろとアドバイスをいただいています。
元々私は藤陵先生のサックスの門下生で、そのころ以来大変お世話になっています。ローディー(付き人)扱いとして熱帯ジャズ楽団のリハやレコーディング、ヤマハの浜松工場など、様々な場所に連れて行っていただきました。そのころの私はペーパードライバーで、ローディーなのに運転ができないという使い物にならないローディーだったのですが。
私のマウスピースを生徒さんにもお勧めして下さっていて、既に生徒さんから注文をいただいてます。本当にありがたいことです。
下の写真は「こういうの作ってみては?」ということでお借りした G by Meyer のアルト・マウスピース。普通のメイヤーよりもスモール・チェンバーですが、マウスピースの奥の方まで狭く作られているので少しくぐもったような音が出ます。メーカーのサイトを見るとポール・デスモンドのような音が出ます、とのこと。なるほど。
リペアに関しての記事をいくつか書いてきましたが、ブログだと基本時系列順に記事が並ぶので読者はきっとわかりにくいだろうなと思っていました。
そんなわけでリペアに関する記事は、当サイト内の目次をつけた新しい場所に移動します。
マウスピースの構造に関する記事なんかもそこに書いていくつもりです。
移動先はこちら→サックス奏者のための知識
いまのところ書きたい記事の目次をざっと書いてみましたが、このペースで書いていつ終わることやら・・・。
ランバーソンというマウスピース・メーカーがあります。
フレッド・ランバーソン(Fred Lamberson)さんという方が製作しているメーカーで、人気があります。
私と同じく一本ずつ削りだしのメーカーですね。
今でもウェブサイトはありますが、(http://www.lambersonmouthpieces.com/)
どうやら最近は製作していないようです。
新品が作られないため、今ではランバーソンは中古市場で価格が高騰しているそうです。
ランバーソンには幾つかモデルがありますが、最もランバーソンの独自の特徴を備えているのは
SBモデルではないかと思います。SBモデルはミディアム・サイズのチェンバーに、
短いステップ・バッフルが付いているのが特徴で、このような設計はあまり他で見たことがありません。
下の写真はランバーソン5SB(アルト)。製作時期によって少しデザインが違います。
今アルト用マウスピースで、トラディショナル・モデルよりも
もっと現代的かつ汎用性の高いモデルを作ろうといろいろ試作していて、
ランバーソンSBモデルも調査の対象であります。
てなわけで、作ってみました。
ランバーソンSBみたいなプロトタイプ。
作るにあたりマウスピースの内部形状をちゃんと計測してみたのですが、
先端のバッフル、短いながらもとても急角度なんですね。
角度自体はVandoren Jumbo Javaや、Dukoff D Chamberなどよりも高い。
私の知っているマウスピースの中で一番急角度です。
さて実際に作ったものを吹いてみると、これは大変面白い。
ミディアム・チェンバーと極端に急角度のバッフルの組み合わせだからなのでしょうか、
音がゴツゴツ、ザラザラしてます。
いい意味で音の肌理(きめ)が粗いです。
例えると絹豆腐ではなく、木綿豆腐といった感じです。
そして音色の幅が広いです。
色々な音が出せるという意味ではなく一つの音にすでに色々な要素が混在していて、
非常に複雑な響きです。
鋭さ一辺倒、または柔らかさ一辺倒の音色ではなく、その相反する二つの要素が
せめぎあっているようなアンビバレントな音色です。
食感でいうと、外はカリカリ、中はモッチリな焼き小籠包みたいな感じです。
(食べ物でしか例えが思い浮かばないのは今私が空腹だからでしょうか。)
並べてみるとこんな感じ。
ランバーソンの複雑なサウンド面白いなぁ、ということで
次のモデルに反映させようかな、と考えています。