リペアに関しての記事をいくつか書いてきましたが、ブログだと基本時系列順に記事が並ぶので読者はきっとわかりにくいだろうなと思っていました。
そんなわけでリペアに関する記事は、当サイト内の目次をつけた新しい場所に移動します。
マウスピースの構造に関する記事なんかもそこに書いていくつもりです。
移動先はこちら→サックス奏者のための知識
いまのところ書きたい記事の目次をざっと書いてみましたが、このペースで書いていつ終わることやら・・・。
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船橋駅 駅からすぐの木管楽器専門店、MUSIC PORTE(ミュージック・ポルテ)にマウスピースを置いていただけるようになりました!今年9月に開業した、志の高い新進気鋭の管楽器ショップです!
ソプラノ、アルト、テナーともに一般的なオープニング・サイズのもの一通りそこで試奏、購入できます。もしこのモデルのこのオープニング・サイズのものを試奏したい、というかたはMUSIC PORTEさんにその旨を伝えていただければお店に取り寄せることもできます。
首都圏近郊の方は是非一度足をお運びください!
MUSIC PORTE(ミュージック・ポルテ)
住所:千葉県船橋市本町7-4-15 渡辺ビル1F
TEL:047-409-3792 FAX:047-409-3793
ウェブサイトhttp://musicporte.com/
サックスのリペアの解説書で日本語で書かれたものはないと以前書きましたが、出版されていました! 調べものをしていたら見つけました。今から丁度一ヶ月ほど前、出版されたようです。
スティーブン・ハワード著
サクソフォン マニュアル 日本語版
Amazonのページはこちら
私が持っているのは英語版ですが、とても良い解説書ですよ!
いくつか出版されているリペア解説書の中でも、このサクソフォン・マニュアルは群を抜いた良書です。
内容が大変充実していて、写真も豊富なので解りやすい。
サックスのリペア・メンテナンスに興味がある方、サックスの構造について理解を深めたい方にお薦めです!
ランバーソンというマウスピース・メーカーがあります。
フレッド・ランバーソン(Fred Lamberson)さんという方が製作しているメーカーで、人気があります。
私と同じく一本ずつ削りだしのメーカーですね。
今でもウェブサイトはありますが、(http://www.lambersonmouthpieces.com/)
どうやら最近は製作していないようです。
新品が作られないため、今ではランバーソンは中古市場で価格が高騰しているそうです。
ランバーソンには幾つかモデルがありますが、最もランバーソンの独自の特徴を備えているのは
SBモデルではないかと思います。SBモデルはミディアム・サイズのチェンバーに、
短いステップ・バッフルが付いているのが特徴で、このような設計はあまり他で見たことがありません。
下の写真はランバーソン5SB(アルト)。製作時期によって少しデザインが違います。
今アルト用マウスピースで、トラディショナル・モデルよりも
もっと現代的かつ汎用性の高いモデルを作ろうといろいろ試作していて、
ランバーソンSBモデルも調査の対象であります。
てなわけで、作ってみました。
ランバーソンSBみたいなプロトタイプ。
作るにあたりマウスピースの内部形状をちゃんと計測してみたのですが、
先端のバッフル、短いながらもとても急角度なんですね。
角度自体はVandoren Jumbo Javaや、Dukoff D Chamberなどよりも高い。
私の知っているマウスピースの中で一番急角度です。
さて実際に作ったものを吹いてみると、これは大変面白い。
ミディアム・チェンバーと極端に急角度のバッフルの組み合わせだからなのでしょうか、
音がゴツゴツ、ザラザラしてます。
いい意味で音の肌理(きめ)が粗いです。
例えると絹豆腐ではなく、木綿豆腐といった感じです。
そして音色の幅が広いです。
色々な音が出せるという意味ではなく一つの音にすでに色々な要素が混在していて、
非常に複雑な響きです。
鋭さ一辺倒、または柔らかさ一辺倒の音色ではなく、その相反する二つの要素が
せめぎあっているようなアンビバレントな音色です。
食感でいうと、外はカリカリ、中はモッチリな焼き小籠包みたいな感じです。
(食べ物でしか例えが思い浮かばないのは今私が空腹だからでしょうか。)
並べてみるとこんな感じ。
ランバーソンの複雑なサウンド面白いなぁ、ということで
次のモデルに反映させようかな、と考えています。
お客さんからのご要望があったので作りました。
トラディショナル・モデルのスモール・チェンバー・タイプ。(アルト用)
バッフル形状はトラディショナルと同じですが、チェンバーを少し細く絞ってあります。
ちょっと写真では判りづらいですが・・・。
プロトタイプを作ってみるまではスモール・チェンバーだと音が痩せてしまうのではないかと
心配しましたがそんなことなかったですね。
音の輪郭がはっきりして、とても心地いいです。
スモール・チェンバーはマウスピースの内部の容積が小さくなるので、
その分ネック・コルクから抜かないとチューニングが合わなくなります。
そのことを考慮してマウスピース全体を少し長くしてあります。
こんな風に簡単に設計をいろいろ変えられるのが一本一本削りだしで作っている利点なのです。
イヒヒ。
あとオープニング・ナンバーの横に「S」って彫ってあります。
そのうち販売ラインナップに加えると思います。
奥津サックス・マウスピース製作のウェブサイトのリニューアルとともに、
ブログのページを開設しました。
私は代表者の奥津 乾(オクツ ケン)と申します。
このブログでは、私の製作したマウスピースの説明をはじめとして、
自分に合ったマウスピースの選び方、リードの選び方、サックス本体の調整に関してなど、
サックス奏者に役立つ事柄を幅広く紹介していければと考えております。
それでは、どうか末永くお付き合いいただければと思います。