パッドの役割と、その取り付け その8

サックスパッドのレゾネーター(共振板)が機能するためには、その裏側(パッドとキーカップの間)に空間が必要なのだということを、前回書きました。
 
現在も老舗であるセルマー社は、シェラック(接着剤)の少なく使い、パッドの裏側に空間を作る伝統的な方法でパッドを取り付けているようです。
 
私は全てのモデルを網羅しているわけではもちろんないのですが、それ以外の現行のメーカーでは、パッドの裏側のスペースはシェラック等で埋められることが多いようです。
 
ここまで読んだ方は分かると思いますが、パッドはリフレクターとして取り付けられていて、レゾネーターとしての役割はあまり顧みられなくなったということです。
(それでもなぜかメーカーはこの部分を「レゾネーター」と呼んでいますが。)
 
レゾネーターをわざわざ振動しないようにしているわけですから、不思議な取り付け方のように思います。音色も吹奏感も大きく違うはずですが、メーカーはそれも想定した上で音作りをしている・・・、ということなのでしょうか。
 
(動画はオールド・セルマーのオリジナルパッド。一枚目がMark VI、二枚目がMark VIIです。レゾネーターに弾力があることが分かります。シェラックが少なくレゾネーターの裏側に空間があるためです。)

 

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