マウスピースにリードを取り付ける時、どのように取り付けていますか？マウスピースの先端とリードの先端をどのような位置で取り付けるのか、大切な要素です。ちょっとした位置の違いで音色や吹きやすさが大きく左右されます。

よく言われているのが、リードを横から見たときにリードの先端の先に髪の毛一本分マウスピースが見える位置にリードを取り付けるというもの。間違いでは無いのかもしれませんが、少し曖昧で解りにくい説明だと思います。どの角度から見るのかによっても大きく変わってしまいますし。

リードの取り付け位置は、前回書いたリードの振動の話を踏まえると、もっと簡単に説明できると思います。リードは振動しているとき、マウスピース側にしなりきってオープニングを閉塞しています。(詳しくはこちら。)

このことから考えると、リードをしならせてマウスピースに押し付けた時に、リードの先端がティップレールの幅の範囲に納まる位置、これがリードの正しい取り付け位置だと思います。

ティップレールよりも外側にリードがはみ出していたらその部分は余分ですし、ティップレールにリードが届いていなかったらマウスピースのオープニングを完全に閉塞できないからです。

リードの先端の形とティップレールの形が合っておらず、どうやってもリードの先端がティップレールの幅に納まらないようであれば、そのようなリードとマウスピースの組み合わせには問題があると思います。そのような組み合わせでも一応音が出る場合が多いですが、リードの振動にロスがあるということです。リードミスの原因になったり音の立ち上がりが悪くなったりする場合もあります。