ネック・コルクの交換

ネック・コルクの交換。コルクの接着の仕方によって音色が変わったりと、なかなか奥が深いのです。

 

ネック・コルクを剥がす

金属のヘラなどを使い、元のコルクを剥がします。

シェラックで接着されていた場合、熱して拭き取り、綺麗にします。

ゴム系の接着剤だったり、ホットメルトで接着されていた場合、ライターオイルで拭くと綺麗になります。アルコールやラッカーシンナーは使ってはいけません。塗装を傷める場合があります。

 

交換用のコルクを用意する

マウスピースの内径、ネック太さ、ネックコルクの長さを計測しコルク板から切り出します。

必要なコルクの厚さは、

((マウスピースの内径)-(ネックの太さ))÷2

です。

 

コルクのつなぎ目になる部分を斜めにカットします。

 

接着する

コンタクトセメント(ゴム系接着剤)での接着が一番簡単で、コルクとネック両方に薄く塗って貼り合わせるだけです。ただ、マウスピースの音の伝わりが悪いのと、どうしてもネックとコルクの間に水分が混入したりでコルクの消耗が早いという欠点があります。

シェラックでの接着の方が音の伝わりも、コルクの持ちもずっと良いです。おそらく、ネックとコルクの間がシェラックによって隙間なく埋まっていることに起因するのだと思います。

コルクを貼る部分に、炙って溶かしたシェラックを薄く伸ばしておきます。コルクの斜めにカットした部分を起点にして巻き、その上にビニールテープをきつく巻きます。ビニールテープの接着面を外側にして巻くと、取ったときにコルクがベトつかずにすみます。

ネックの口にバーナーを当てて着火し、ネックの内側から加熱します。ビニールテープできつく縛ってあるので、余分なシェラックがコルクの端からはみ出してきます。はみ出したシェラックは布で拭き取ります。

 

 

 形を整える

コルクのつなぎ目の段差をカットして、紙やすりで整えて完成です。