サックス・マウスピースというのは、サックス本体と奏者との間で、その橋渡しをする大変重要な楽器の一部分です。マウスピースは奏者の演奏スタイルや体格、骨格などによって非常に多岐に渡り、そのマウスピースの良し悪しは、奏者のパフォーマンスを大きく左右しています。
奥津マウスピースでは、厳選された素材から一本一本丁寧に削り出し、完成までの全工程を当メーカーで行っております。
こうして仕上げられたマウスピースは、どのモデルも低音から高音までバランスが良く、音の強弱をつけやすい、音の立ち上がりが速くリードミスなどのエラーが起こりにくいなど、多くのサックス奏者の方々から支持をいただいております。
綿密な設計
奥津マウスピースでは、ひとつのモデルを開発するのに試作品を何度も何度も作り直し、マウスピースの設計を綿密に行っています。
多くのメーカーのように工程の一部を下請け等に委託していた場合、このように設計を綿密に行うことはできません。
設計から仕上げまでの全工程のノウハウをメーカー内に持っているからこそ、数多くの試作品をつくることができ、設計を煮詰めることができるのです。
奥津マウスピースは、奏者のテイストに合わせていくつかのモデルをラインナップしていますが、そのどれも音色や吹奏感、イントネーション等において好評をいただけるのは、このような考えぬかれた開発に裏打ちされているのです。
厳選された素材
奥津マウスピースでは数多くの素材の中から、天然ゴムにこだわった最高級エボナイトを選択しました。
→エボナイトについて、詳しくはこちら。
ハンドメイドだからこそできる丁寧な作り込み
品質の高いマウスピースを作るためには、素材を厳選し設計を綿密に行うだけでは十分ではありません。それらを生かす、丁寧な作り込みが必要です。
例えばマウスピースのテーブル、つまりリードと接する「平ら」な部分ですが、厳密には真っ平らではありません。見ても判らないほどほんのわずかに、内側に反った形状にしてあります。これはリードの歪みを吸収し安定した吹奏感を得るための仕掛けです。(テーブルについて、詳しくはこちら。)
このようなテーブルの工夫はほんの一例ですが、マウスピースの品質を最終的に決めているのは、こうした微細な仕掛けが付けられているのか、いないのかの差です。
奥津マウスピース製作では、リードの振動や息の流れを無理なくスムースなものにし、サックス全体の性能を引き出すためにこのような微細な仕掛けを幾つも、丁寧に作り込んでいます。